華やかさと繊細さに魅了される
世界に1つだけのガラスアート。

秋田市：ガラスアートつな 岩間明美さん

Posted on　2021.11.5

一枚のステンドグラスから始まるストーリー

この道に足を踏み入れたきっかけは、一枚のステンドグラス。友人と訪れたチャペルで目にした宗教画が、岩間さんの人生に大きな影響をもたらしたのでした。

「私は何かの宗教に傾倒していたりとか、そういうのはまったくないのですが、ガラスで描かれた神々の美しさに心をわしづかみにされて。もともと趣味で絵を描いていたのですが、自分でもカラフルで幻想的なステンドグラスのようなものを作ってみたいと思うようになったんです」（岩間さん）

魔法の絵の具との出会い

しかし、そこでストレートにステンドグラスやグラスアートの世界へ飛び込まなかった岩間さん。理由は自分の好きな"絵を描くこと"を生かしたかったから。以来、スタンドグラスの美しさを自分の絵で再現することを模索し続けていた岩間さんは、ある日、不思議な道具と巡り会ったのです。

「乾燥させると、きれいなクリアカラーになる絵の具（グラスデコ）があったんです。試しにガラスに絵を描いてみたら、光を透過するステンドグラスのようなものが出来上がって。重厚感では本物のステンドグラスに及びませんが、自分の描いた絵をそれっぽくできるというだけで十分楽しく、夢中で筆を走らせました」（岩間さん）

ガラス面をカンバスに見立てて風景やオブジェを描く岩間さんの作品は、クラシカルな雰囲気のものからポップなものまで、作風の幅の広さが印象的。大きさもリビングや玄関で映える大判サイズから、デスクサイドにぴったりなハガキ大までとバリエーションが豊富で、用途に応じたアート選びを可能にしてくれます。

ファンが離れられない「職人の想い」

「グラスデコを使ったクリエイティブ自体は割と知られてきていて、今はインターネットでもさまざまな作例を見ることができますが、『ここまで本格的に描き込んだものは見たことがない』と、よく言われます。最初に作品を発表してから10年以上たちますが、初期のファンの方が離れず応援してくれていることが、続ける自信になっていますね。これからも、見る人に新鮮な驚きや感動を与える作品を作っていきたいと思います」（岩間さん）

窓辺に飾れば、時間や天気によって表情が変化するアート。光と融合する絵画を、みなさんも身近にひとつ置いてみませんか。