秋田のフィールド・オブ・ドリームス
農家レストラン ゆう菜家
Posted on 2026.01.27
商品ページでは伝えきれないメーカーの思い、こだわりを掘り下げて紹介する「あきたづくし mono story」。
今回は、モロヘイヤ麺が好評のゆう菜家にフォーカスします。
ゆう菜家はこんなメーカー
今から26年前の平成12年、当時、秋田県で初となる農家レストランをオープン。ふるさとの美味と真心がつまった料理で人気を集め、行列のたえない店として数えきれないほどメディアに取り上げられてきました。県内のグリーンツーリズムにおける先駆者は本業以外でも大忙しで、自治体主催のイベント、勉強会などへの登壇実績も多数。一農家の起こした奇跡が、過疎高齢化が進む地元の農山村に勇気を与えています。
ゆう菜家のこだわり
ゆう菜家といえばモロヘイヤ麺。自家栽培の無農薬モロヘイヤを練り込んだ麺は、つるんとした喉越し、爽やかな後味が癖になると評判。モロヘイヤ独特の粘り気や香りは控えめなので、知らずに食べた人は、何の野菜を練り込んだ麺かすぐには分からないかもしれません。
このモロヘイヤを、ゆう菜家はハウスで大事に育てています。栽培本数は約2,000本。気温が高いほどよく育つ野菜は、夏には数週間に一度というペースで収穫時期が訪れますが、1本1本手で摘み取っているそうです。
「そば打ち体験がきっかけで、自分で育てた農作物で麺を作ったらどうだろうと考え始めて。農薬を使わず、天候に左右されず、安定して収穫できる野菜で麺のつなぎになるものをいろいろ調べた結果、モロヘイヤに行き着いたんです。麺にしたときの食感も面白いし、野菜の王様と言われるだけあって栄養価も高いから、いろいろな人に食べてもらえるんじゃないかって。苗から育てて初めて麺にした瞬間、これだ!と思いましたよ」
ゆう菜家開業前夜のエピソードを、創業者の浅野育子さんは懐かしそうに語ってくれました。
創業者の横顔
農家レストランを始める前は、米とタバコの葉を生産する農家だった浅野さん。自ら製造・加工、 販売・サービスを行う、いわゆる6次化に踏み切った理由は、不安とストレスが大きかったからだと言います。
「作物が天気のせいでだめになったり、ものの値段を自分で決められなかったり。ハラハラドキドキの毎日と、栽培に対する自分のこだわりが価格に反映されないストレスが年々大きくなっていって。ただ、もともと農業は大好きだったので、この分野から離れず毎日を楽しくしていくことに挑戦することにしたんです」(浅野さん)
その結果は開業月から、忙しくて休む間もないほどの大盛況。作物、料理、木のぬくもりを感じさせる空間、店舗で使用している器と、あらゆるところに浅野さんの「好き」がつまったレストランには、26年目の今も変わらず大勢の人が訪れています。
変わったのは、思いを一にする仲間が増えたこと。開業当初はご近所さんで構成していた給仕のチームには今、町外から車で通うスタッフも。令和元年に正式に事業を受け継いだ浅野さんの長男は、若い世代の視点で新しい魅力を創り出そうと奮闘しています。
機会があればみなさんも、ゆう菜家に足を運んでみてください。商業施設が何もない土地で一農家が起こした奇跡は、じかに体験する価値大です。
農家レストラン ゆう菜家

農家レストラン ゆう菜家
住所:秋田県秋田市雄和向野字前開45
TEL:018-887-2866